2014年01月01日

BRZでの全日本ラリー参戦 一年目のレポート

BRZで全日本ラリーに参戦します!と言ったきり、ほとんどこの場で経過報告ができないまま年が明けてしまいました・・・。
このマシンを作り始めて以来、会う方々皆さんから、「ぶっちゃけこの車、どう?」とよく聞かれます。
2012年のデビュー時から、86/BRZは全日本ラリーでワクワクするような良い成績を出しています。2013年は横尾選手がLUCK86でシリーズチャンピオンも獲りました。が、

「速いのはワークスだけでしょ?」

と思っている方も多いと思います。
プライベーターが自腹で、市販されているパーツを選んで使い、ウデ次第で全日本選手権で入賞できるスピードを得られるのか?
もし得られないのであれば、相変わらず中古車ばかりが活躍する、閉塞感あふれる状況がまだしばらく続くことになります。
文句なしにワクワクする素性の良いこの車。私の事例がどこまで参考になるか分かりませんが、2013シーズンに参戦したターマック3戦について、以下にレポートします。この車に挑戦するプライベーターの一助となれば幸いです。でも私より速く走らないでNE!

■仕様(2013年末現在)
・エンジン:ノーマル
・ミッション:ノーマル
・ボディ:無補強
・LSD:クスコMZ
・ファイナル:トヨタ純正4.5
・クラッチ:ノーマル
・ロールケージ:クスコジョイント式J項
・サスペンション:KYB spec MR
・ブレーキキャリパー:フロントGC8流用、リアノーマル
・ブレーキパッド:BRIGオーダーメイド
・ブッシュ:リアデフ周りのみ強化
・エアクリーナー:ノーマル交換タイプ
・マフラー:ノーマル
・ラリーコンピューター:ASE Rally Monitor(iPhone/Android)
お陰様で協賛をいただいているものがありますが、自分でできる製作作業は自分でやったため、製作費は120万円程度で済んでいます。新車の車両代が205万円(BRZ RAエアコンレス)なので、320〜330万円で新車のラリー車を作れます。エボ9の中古とかより安いです。

■全日本ラリー選手権第5戦 モントレー2013 in 群馬(7月)
成績:クラス11位
上位とのタイム差:およそ4〜5秒/km落ち
言い訳&考察:BRZは17インチタイヤを使うのでタイヤ代は1本3万円超。1戦分で10本用意すると30数万円です。昨年は気温40度のカンカン照りの真夏のラリー。出番はないと考え、ウェットタイヤを用意しませんでした。
しかし本番では滝のような夕立が降り、雨はやんでもズルズルドロドロのウェット路面がほとんど。マシンにも慣れていない状況では完走するだけでクタクタでした・・・。

■全日本ラリー選手権第6戦 丹後半島ラリー2013(8月)
成績:クラス6位
上位とのタイム差:およそ2.5〜5秒/km落ち
言い訳&考察:前戦同様真夏のラリー。また今回はサービス隊が同行できないこともあり、またウェットタイヤを用意しませんでした。加えて、メーカー欠品によりサーキット用のハードコンパウンドと、前戦の余りタイヤで戦うしかない状況になってしまいました。
果たしてまたグズグズ天気のウェットラリー。途中、乾いている時間帯もあったのですが、特にハイスピード区間でマシンの性能を出すことができず、また新型車につきものの電子制御の介入にも悩まされ、タイムを伸ばすことができませんでした。
中でも角突山線という約9.5kmのコースを合計5回走ったのですが、
  ・SS3:7分56秒5
  ・SS6:7分55秒2
  ・SS8:7分54秒5
  ・SS13:7分54秒4
と、濃い霧の出たSS11を除きピッタリ同じタイム。なかなか攻めに転じられない、苦しいラリーでした。
が、周りが次々いなくなり、終わってみれば久々の6位入賞。実は全日本で表彰式に呼ばれるのは、恥ずかしながら全日本初参戦から11年目で初めての経験でした。

■全日本ラリー選手権第9戦 新城ラリー2013(10月)
成績:クラス7位
上位とのタイム差:およそ1〜2秒/km落ち
言い訳&考察:またまた雨のラリー。しかも今度は季節外れのダブル台風です。でも今回はさすがにウェットタイヤを用意して行きました。すると、やっと上位からキロ1秒落ち程度のタイムを出せるようになってきました。名物コースGampoでの5番手タイムの他、2~3本はワークス車にも勝てました。ただそれが安定しませんでした。
私と私のBRZは、今年はここまで、です。

とにかく天気運に恵まれませんでした。まあでもその分慎重に走ったおかげで、壊すことなく終われたのかも知れません。
当初2戦は絶望的なタイムしか出なかったのですが、ちゃんとしたタイヤで走れた新城ではそれなりのSS着順が出ました。まだメダル争いのレンジまでは行けませんが、おそらく、マシンはそんなに悪くないのだと思います。が、ドライビングがまだまだ安定しないのです。

三流ドライバーの拙いイメージ論で申し訳ないのですが、FFのドライビングは「演技競技」に近く、FRのドライビングはより「対戦競技」に近いと感じています。前者は「決められたことをミスなくやる」、後者は「局面に応じて最善のことをやる」、という感じです。この「最善」のドライビングが、なかなか安定して出せない。上手くできたり、できなかったり、です。新城のGampoで、ウェットだった1本目より、ドライになった2本目でタイムを落としてしまったのが象徴的な例でした。走っている最中は、逆の感触だったのです。

マシンは、いろいろ思うところはあるのですが、まだ良く分かっていないというのが正直なところです。もっとドライビングの習熟度を上げなければ、セッティングの迷路にハマりそうな気がするので、もう少し現仕様のまま走ってみようと思っています。
ただ、とにかくボディのスタビリティが高く、またアタマがスイスイ入るので、ホントに走っていて気持ちがいい車です。またパワー感はDC2インテグラには敵わないのですが、コーナリングスピードが「圧倒的に」速いです。キマった時は首が痛くなるくらいです。これはこのマシンの大メリットです。

逆にデメリットは、
  ・電子制御
  ・中古パーツがまだ少ないこと
  ・タイヤ代の高さ
といったところですが、タイヤについては各地区戦や新設されるRPNクラスではそれほどでもなく、他は時間経過とともに解決していきそうな気もします。

あとはグラベルです。非常に走ってみたいのですが、まだ装備を整えるコストが賄えないのと、まだダートに新車を降ろしたくない気持ちですw。

以上いろいろ書いてきましたが、プライベーターの皆さんにBRZ/86をおススメする理由は他にもあります。
  ・つまらない故障がない(車が全部新品パーツでできているなんて夢のよう!)
  ・ストリートも含めた、業界横断での盛り上がり
  ・ワクワク感、注目度、カッコ良さ
  ・(レギュレーション的に)ハシゴを外されることがまずない

2014シーズンは、まだ未定の部分が多いのですが、焦らず壊さず着実に、速さを身に着けていきたいと考えています。
今年もよろしくお願いします。

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photo by Mori-san


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2013年12月27日

【恒例】八千穂レイク氷上トレーニング:1月12日(日)

株式会社ALEX協賛
2014年八千穂レイク氷上トレーニング
【2014年1月12日】

おかげさまで所定の台数に達しましたので、
申込を締め切りました。当日お気を付けてご来場ください。
当ブログ経由でエントリーされた方には、「必ず」返信をしています。
返信が届いていない方は受付けられていませんのでご注意ください。


お待たせしました。今年も開催します!
滑る路面での車のコントロールを練習、体験してみませんか?
競技ドライバーだけでなく、一般ドライバーの方でも、公道での危険回避に役立てることができます。
なお、天候、氷の状態によって開催が左右されてしまいますので、あらかじめご了承ください。
以下特記事項をご確認のうえ、振るってご参加ください。

例年、晴天で気温が上がった日はお昼ころに氷に穴が空く等で打ち切りになるケースがあるため、今年も日の出と同時に走り始めていただけるようにスケジュールを組んでいます。

− 記 −

開催日2014年1月12日(日曜日)
受付場所八千穂レイク特設駐車場
※受付は八千穂レイク特設駐車場(八千穂レイク入口約100メートル手前)で行います。
黄色いパイロンとALEXのノボリを立てておきます。
地図■冬季通行止めや夜間早朝の待機場所、トイレ等(必ずご確認ください)
http://www.ac.auone-net.jp/~hyojyo/map2.htm
当日タイスケ
05:30-06:00集合・受付
06:00ドライバーズブリーフィング
06:30-06:50Aグループ走行
06:50-07:10Bグループ走行
07:10-07:30Cグループ走行
07:30-07:50Dグループ走行
07:50-08:10Aグループ走行
08:10-08:30Bグループ走行
08:30-08:50Cグループ走行
08:50-09:10Dグループ走行
09:10-09:30Aグループ走行
09:30-09:50Bグループ走行
09:50-10:10Cグループ走行
10:10-10:30Dグループ走行
10:30-10:50Aグループ走行
10:50-11:10Bグループ走行
11:10-11:30Cグループ走行
11:30-11:50Dグループ走行
11:50-12:10Aグループ走行
12:10-12:30Bグループ走行
12:30-12:50Cグループ走行
12:50-13:10Dグループ走行
  
  
走行方法4グループに分け、1グループにつき20分の走行×5回  (グループ分けは当方で行い、受付時にお知らせします)
※コース・氷面の状況により、当日のスケジュール変更、途中打ち切りもありえますことをご了承ください。途中打ち切りでも参加料の返金はいたしません。
参加資格参加当日に有効な運転免許所有者。
走行時にはヘルメット、ドライビンググローブを着用ください。
参加車両90dB以下の音量のナンバー付乗用車なら何でも可。
原則スタッドレスタイヤでの走行となります。当日の天候、氷の状態により、スパイクタイヤでの走行も可能といたします。
(上記の場合でも、氷面保護のため、スパイクタイヤは外周面10cm四方の範囲に10本までのマカロニ型スパイクのみとします。サンドピック、ボルトタイプ等の特殊スパイク、ならびに輸入された競技用スパイクタイヤは認められません。)
募集台数40台程度(先着順)
参加料11,000円 (当日受付時に現金でお支払ください)
なお、日ごろ当チームの活動にご協力いただいております以下のクラブ員の方々は、10,000円とさせていただきます。
・SPHERE、オートハウスファニー、STORMY、BigOn、チームパープル(クラブi)、RBAC、RSCC、ライトアップラリーチーム
申込手順メールで下記の必要事項を記載の上、rlightuprallyteam@gmail.comまで、お申込ください。

■お名前(カナ) : 
■お名前 :
■自宅住所 :
■自宅電話番号 :
■携帯電話番号 : (当日の連絡用に利用する場合があります)
■携帯メールアドレス: (当日の連絡用に利用する場合があります)
■車両名 :
■車両形式 : 
■車両駆動方式 : FWD/RWD/4WD
■使用タイヤ : スタッドレス/スパイク
■所属クラブ名 :
■Wエントリ者名 :
■その他(なにかあればご記入ください):

参加料は当日お支払ください。
またALEX店舗内でも書面による申し込み受付を行っております。
※お寄せいただいた個人情報は、当チームのイベントに関するご連絡以外には使用しません。
申込期限2013年1月11日(土曜日)
但し、募集台数上限に達した時点で、申込は終了とさせて頂きます。
特記事項● トイレは必ず八千穂高原スキー場の施設を利用してください。立ちXxXは厳禁です(自治体より厳重に指示されています)。スキーセンターのトイレは24時間使用可能ですので、そちらをご利用ください。
周辺の一般道路での走行マナー遵守についても自治体より厳重に指示されています。速度40km/h以下を守り、スパイクタイヤ・タイヤチェーン装着での来場はご遠慮ください。特別にマナーが悪いと当方が判断した方には、参加をお断りすることがあります。
● 騒音についても自治体より厳重に指示されております。90dB以上のマフラー装着車はご遠慮ください。
● スタックした際にはオフィシャルカーが牽引ロープで引っ張り上げます(なるべくご自分の牽引ロープをご用意ください)。自車のどこに牽引フックがあるのか、必ず把握しておいてください。
● もし牽引フックがない場合には(そんな車があるのか分かりませんが・・・)、少なくともリア側には必ず取付をしてください。
● 牽引する際にフックやエアロ、バンパー等が破損する等、車両にダメージが及んでもオフィシャル側では賠償はできませんので、不安な方は後付けの競技用牽引フックで補強をするか、絶対にスタックしないでください。
● 受付は時間厳守でお願いします。受付時間終了後は受付場所は無人になります。
● 受付開始時間前にオフィシャルを叩き起こすのは辛いのでご遠慮ください
● ドライバーズブリーフィングには必ず参加してください。
● ごみはすべて持ち帰るようにしてください。
● 走行時には、ヘルメット、グローブ、長袖、長ズボンを装着してください。
● 八千穂レイク内は禁煙です(自車内は構いません)。
● 受付時に誓約書にサインをお願いします。
誓約書(八千穂).pdfを予め印刷し署名捺印の上、受付時に提出いただけるとスムーズです)
● 天候、氷の状態により、当イベントは中止になる可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。
● 現地の天候、氷の状況など、最新情報については、極力当ブログにて情報公開いたしますので、随時、ご参照ください。(ブログを見られない方は、下記連絡先までお問合せください。
主催&お問合せライトアップラリーチーム(http://rlightuprallyteam.seesaa.net/
〒114-0034
東京都北区上十条3-28-3
株式会社ALEX内 ライトアップ事務局
TEL:03-3906-6120
Mail:rlightuprallyteam@gmail.com
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2013年12月08日

【今年もやります】1/12(日)八千穂レイク氷上トレーニング

恒例の八千穂レイク氷上トレーニング、今シーズンは2014年1月12日(日)に開催します。
今年も日の出と同時に、朝の6:30から走行開始です!

詳細は当BLOGのTOPに記載しています。
昨年はクリスマス前に締め切ってしまうほどでした。今年も皆さんふるってご参加ください!

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2013年07月24日

モントレー2013 in 群馬 参戦!

ライトアップラリーチームです。


今週末のモントレー2013in群馬にライトアップラリーチームは2台体制で参戦します。





ゼッケン25     加納 武彦/横手 聡  組       SUBARU BRZ

 
ついに新車両BRZ投入!



ゼッケン48 有村 正志/本橋 貴司 組 MITSUBISI LANCER EvolutionY

 
全日本戦にイノベーションクラスで初参戦!
 

主催者、関係者、観戦者のみなさま、よろしくお願いします。
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2013年07月14日

ALEX BRZ 準備中


現在、ニューマシン「スバルBRZ」の製作が佳境に入ってきています。
ラリーコンピューターは、Takashi Irinatsuさんが開発したスマートフォン/タブレット用ラリコンアプリ「ARM」を採用します。

初戦の「モントレー in 群馬」ではiPhone4Sをマウンティングキットごとサポートしていただけることになったのですが、こんなカッコいいオリジナルスプラッシュスクリーンを作ってくださいました!
ぜひぜひご覧ください。



モントレーではレンタカーでのレキが義務付けられているのですが、レンタカー⇒本番車の移設も短時間に確実にできるよう、準備をしていただいています。

さて、準備日数もあと僅か。この連日の暑さはホントに堪えますが、色々な方々から応援していただき、新しいマシン、新しい道具で戦える幸せを噛みしめながら、今日も作業を進めますか・・・。
posted by RLightUpRallyTeam at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | JAF全日本ラリー選手権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月01日

今日はテストサービスです

丸和オートランド那須に来ています。
今日はテストサービスです。
増村選手、塩田選手、豊崎選手のマシン・セッティングをします。
天気が良くて、よかった。




中央大学自動車部の学生は、声だしが元気でいいですね。
posted by RLightUpRallyTeam at 07:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動目標 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月15日

南信州ラリー in 阿南町&天龍村 オープンクラス優勝

私が行ってないので報告が遅れました。先週末は今シーズンの当チームのラリーサービス活動の第一弾、東日本ラリー選手権第3戦「AzuL 南信州ラリー2013 in 阿南町&天龍村」のサービスサポートに行ってきました。

ここは「信州」とは言うものの愛知県境に近く、東京から中央道で行くか新東名で行くか迷うようなところです。地元の方には怒られますが、ラリーでもなければなかなか首都圏から観光や仕事で行き易い地域ではなく(飯田線に乗りに行く鉄道マニアは別ですが)、南アルプスのちょうど裏側、「秘境」の趣さえあるところです。そのため当ラリーの開催は地元で大変歓迎されているそうです。

今回のサービス対象エントラントは以下。

・オープンクラス 有村/本橋組 CP9Aランサー エボ6

有村選手は以前イースト戦などで上位入賞の常連だったドライバーですが、ダートを走ったことがないためダート中心の東日本戦には上がれず、しばらく目標を失っていたドライバーです。
が、やる気と練習量は旺盛で、もはやポンコツと化しているエボ6を、走っては壊し(壊れ)、壊れては直し、その修理のために時間やお金がなくなり実戦にも出られず、と、ここ数年はカワイソウな悪循環に陥っています。
このラリーはオール舗装であるため、2年前?3年前?にも出場しており、その時にはオープンクラスで優勝もしています。

本橋選手は私のW大自動車部の中退仲間で、一昨年までは同部後輩の川崎選手のコドライバーとしてあんなドラマこんなドラマを作ってきた男です。今回は有村くんに乞われ、初めてのコンビを組むことになりました。

東日本ラリー選手権シリーズの各選手権クラスには全戦で「ラリータイヤのみ使用可」という規制があります。有村/本橋組はSタイヤ(競技専用セミレーシングタイヤ)の使用を前提に練習をしており、今後は全日本戦へのスポット参戦も視野に入れているため、タイヤ規制なしの「オープンクラス」に出場します。
このクラスには有力な2WDドライバーが多く参戦していますが、4WDターボは一台のみ。選手権クラスに対してはタイヤで有利、オープンクラス内ではパワーで有利、となれば、当然狙いはオーバーオール優勝です。
そのため、サービス隊もいつもの早水代表に加え、国際ラリードライバーの増村選手もサービス隊員として帯同し、どのチームよりも強力なプレッシャーバックアップ体制を選手に用意しました。

ラリーは2DAYで、土曜日に4本、日曜日に6本のSSで争われます。
初日の土曜日は全国的な大雨の日。現地も土砂降りだった模様です。あれだけ毎週のように練習をしている有村選手、「ボク雨は走ったことないんですよ〜」などと言いながらスタートして行きました。
昨日今日ラリーを始めたドライバーではないのです。もう10年選手です。そんな訳あるか。しっかり走れ。

その弱気から案の定、SS1から破綻します。

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なぜか左コーナーで左フロントをイン側に刺し、大きくタイムロス。オーバーオール11番手という体たらくでサービスパークに帰ってきました。
おかげでサービス隊は大雨の中、過酷な修理を強いられます。大破したバンパーとフェンダーをなんとか走れる程度に修復し、終わった頃にはサービスパークに他にもう誰も残っていなかったようです。

その晩にはたっぷりと時間をかけて説教チームミーティングが行われ、翌日に向けてメンタル面の叩き直しが実施されました。
(わがチームにいると、確実にメンタルが強くなりますw)

さて、翌朝は晴れ。路面もドライになり、Sタイヤ+4WDターボ+叩き直されたメンタルの本領が発揮できました!
  ・SS5 178秒 (オーバーオール1番手)
  ・SS6 466秒 (オーバーオール2番手)
  ・SS7 309秒 (オーバーオール1番手)
  ・SS8 459秒 (オーバーオール1番手)
  ・SS9 305秒 (オーバーオール1番手)
  ・SS10 173秒 (オーバーオール1番手)

と見事にまとめ、無事オープンクラスで優勝。
オーバーオールでは3位と、目標には届きませんでしたが、まずまずの結果を残してくれました。

彼らは次戦は私と一緒に全日本選手権「モントレー2013 in 渋川」の選手権外クラスに出場予定です。
今回経験したことを忘れずに、これからも頑張ってほしいものです。

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サービス隊も天気も成績も光り輝きまぶしいほどに
(まんもさんのFacebookタイムラインより拝借)

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posted by RLightUpRallyTeam at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | JAF東日本ラリー選手権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月04日

スバルBRZで全日本ラリー選手権に参戦します

といってもまだまだ先で、7月のモントレーからですが・・・。

ご協賛各社さまのおかげで、スバルBRZの製作に入っております。この車で、全日本ラリー選手権JN-3クラスに参戦いたします。
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2013年は、「モントレー2013 in 渋川」(群馬県:7月)、「丹後半島ラリー2013」(京都府:8月)、「新城ラリー2013」(愛知県:10月)と、いずれもターマック(舗装)イベントにエントリー予定です。

DC2インテグラからこの車への乗り換えを選んだ理由ですが、考えられる候補はいくつかありました。
  1.DC2インテグラを再度作る
  2.デミオやヴィッツ等、JN-2クラスのマシンに乗り換える
  3.BRZ/86に乗り換える

具体的には上記3つを考えていました。
それぞれメリット/デメリットは多々あります。あくまでプライベーターのため、コストは無視できない大きなファクターです。
  1.⇒依然最も戦闘力がありパーツやノウハウも移行できコスト安だが、またずーっと故障対応に追われる。
  2.⇒軽量コンパクトで面白いクラスだが、お買い物車からRF規定のソレナリの戦闘力まで持っていくコストが心配。
  3.⇒まだ世の中に中古車が少ないため新車を作ることになり、コストが最もかかりそう。
と色々あったんですが、一番の理由はこの中で「ダントツにワクワクする」というのがコストの心配を吹き飛ばした形です。

またトヨタ86でなくスバルBRZにしたのは、「86は多いがBRZはまだ少ない」「お世話になっているALEX潮社長と東京スバル様との太いパイプ」、それから多くの友人知人がスバルやスバル関連にいることもありました。

2012年の段階では、まだまだBRZ/86のプライベーターは少ない状態でした。今度増えてはいくと思いますが、まだまだプライベーター相応のコストパフォーマンスが出るか、未知数です。
その中でわれわれは、「プライベーターでもこうやればそこそこイケる」というパッケージを作れればいいなと思っています。
BRZ/86がここ最近のベース車と決定的に違うのは、「カテゴリーを超えた盛り上がりが圧倒的にあること」です。この車に興味がないパーツメーカーやショップは存在しないと言っても良く、ストリートや海外まで含めた、膨大な数のユーザーやチューナーがこの車のことをアレコレ考えています。その中から、例えば流用チューンやおカネのかからない工夫など、速くなる、楽しくなる、カッコ良くなるためのアイデアが今後も無数に出てくるでしょう。それらをチョイス、検証して、プライベーター・パッケージを作りたいというのが夢です。苦労は多そうですが、プライベーター第一世代として、いろいろ試していきたいと思います。

さて、マシンはまだまだ製作中です。これからキャロッセ様のロールケージ、KYB様のサスペンション、BRIG様のブレーキパッドなどが装着され、セッティングを煮詰めて行くことになります。製作過程は、当ブログ、またALEX Motorsports Blogにて随時見られるようになると思います。
練習・テスト走行はすでに開始しています。まだまだ暫定仕様ですが、素性の良さを物凄く感じます。非常に楽しみです。

製作中のマシンは、今週末4月7日(日)に筑波サーキットにて開催される「ハイパーミーティング2013」にて展示する予定です。ご来場予定の方は、ぜひALEXブースにお立ち寄りください。

posted by Kano


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2013年03月28日

さよなら!インテグラ

昨年の新城ラリーでクラッシュリタイヤしたインテグラですが、結局お別れすることとなりました。実は過去に全損級のクラッシュを2度しており、さらに経年劣化などでボディはこの前からヨレヨレボロボロ。アライメントを出すのにも毎回ひと苦労する状態でした。
ここ数年は「マシンを速くする」ことよりも、「壊れたところを修理する」「壊れないよう予防整備をしておく」ことの方がメインとなり、「コスト>愛情」の状態となっていたことも否めません。

思えばこのマシンを作ったのは2004年でした。2012年まで活躍してくれたので足かけ9年です。今まで一番長く乗った車でした。
北海道から九州まで遠征し、初めてベストタイムも取れました。主にスポット参戦でしたが、おそらく「現役個体」としては全日本では曽根選手のセリカの次に古い個体だったのではないかと・・・(次は松本選手のLotus?)。

戦歴を振り返ると、、、
■2004年
全日本 RTC RALLY in 新得 2005 北海道 10位 
関東イースト第21回RBACサンデーラリー        千葉県6位w 

■2005年
全日本 ツール・ド・九州 2005 in 七山 佐賀県 16位 
全日本2006年 MACラリー愛媛県 12位 
全日本シンフォニーラリー2005 in ひよし 京都府 リタイヤ(全損→修復) 
全日本RTC RALLY 2005北海道 リタイヤ(また全損→十勝で修復 
全日本EAST九州 2005 大分県 10位 
関東イースト第22回RBACサンデーラリー 千葉県 6位w 

■2006年
全日本 ツール・ド・九州 2006 in 唐津      佐賀県 リタイヤ(ミッショントラブル) 
全日本2006年 久万高原ラリー 愛媛県 9位 
全日本 Rally Hokkaido 北海道 クラス不成立(JN-4 13位) 

■2007年
全日本 MSCC東京ラリー                      福島県 リタイヤ(1位からミッショントラブル)  
全日本 新城ラリー2007 愛知県 6位 

■2008年
全日本  MSCC東京ラリー                      福島県  リタイヤ(2位からドライブシャフト折損)  
全日本ハイランドマスターズ2008 岐阜県 5位 
全日本 新城ラリー2008 愛知県 6位 

■2009年
全日本  ツールド九州 in 唐津 2009         佐賀県 9位 
全日本 KYOTO南丹ラリー2009 京都府 8位 
全日本 新城ラリー2009 愛知県 リタイヤ(ドライブシャフト折損)  
全日本 ハイランドマスターズ2009 岐阜県 リタイヤ(ミッショントラブル)

■2010年
全日本 新城ラリー2010 愛知県 9位 
中部近畿 シロキヤラリー’10                    愛知県 優勝 

■2012年
全日本  モントレー in 渋川 2012             群馬県  リタイヤ(コースアウト)  
全日本 新城ラリー2012 愛知県 リタイヤ(コースアウト) 


という感じで、やはり一度は全日本でメダルを取りたかったな、というのが正直なところです。私の力不足です。残念。
2006年ころから駆動系のトラブルが頻発し、ミッションは何基壊れたか・・・。クラッシュ修復や積み重なったメンテナンスコストも含めると、これまでにかかった総額は、、、考えたくもありませんw。

20世紀生まれのDC2インテグラは、安全でエコで重いイマドキの車よりも非常に軽くてパワーもあり、おそらくスペック上でこの車を上回るFF車はもう二度と出ないと思います。今でもJN-3クラスで最も有利な車であることには変わりなく、本当に悩んだのですが、ここらでこのインテグラは引退させ、新しいマシンで、引き続き参戦を続けようと決めました。


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使えるパーツは取り外し、お別れです。9年間ありがとう!

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2013年01月12日

【決行】1/13(日)八千穂レイク氷上トレーニング

明日の八千穂レイク氷上トレーニングは、予定通り決行いたします。

氷の状態は大変良いようです。
エントリーされた皆さまは、受付時間(5:30-6:00)に遅れないよう、お気をつけてご来場ください。6:00にはドライバーズブリーフィングを開始します。
受付は、こちらの準備が整い次第、極力前倒しして開始できるよう、がんばります。

ただし、一点だけご理解、ご了承いただきたいことがございます。
湖面のコンディションですが、氷の状態はいいのですが、雪がほとんどないため、コースがコースらしくなっておりません。
今夜の降雪を期待しますが、いずれにせよあす未明より、パイロンを置くなど、なるべく安全なコースにするべく作業をする予定です。
したがって、これにもし時間がかかってしまった場合、タイムスケジュールに若干変更を加える可能性がございます。
詳しくは、ドライバーズブリーフィングにてお伝えいたしますので、恐れ入りますがご理解ご了承いただければ幸いです。

では明日、八千穂レイクでお会いしましょう。よろしくお願いいたします。
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