2014年01月01日

BRZでの全日本ラリー参戦 一年目のレポート

BRZで全日本ラリーに参戦します!と言ったきり、ほとんどこの場で経過報告ができないまま年が明けてしまいました・・・。
このマシンを作り始めて以来、会う方々皆さんから、「ぶっちゃけこの車、どう?」とよく聞かれます。
2012年のデビュー時から、86/BRZは全日本ラリーでワクワクするような良い成績を出しています。2013年は横尾選手がLUCK86でシリーズチャンピオンも獲りました。が、

「速いのはワークスだけでしょ?」

と思っている方も多いと思います。
プライベーターが自腹で、市販されているパーツを選んで使い、ウデ次第で全日本選手権で入賞できるスピードを得られるのか?
もし得られないのであれば、相変わらず中古車ばかりが活躍する、閉塞感あふれる状況がまだしばらく続くことになります。
文句なしにワクワクする素性の良いこの車。私の事例がどこまで参考になるか分かりませんが、2013シーズンに参戦したターマック3戦について、以下にレポートします。この車に挑戦するプライベーターの一助となれば幸いです。でも私より速く走らないでNE!

■仕様(2013年末現在)
・エンジン:ノーマル
・ミッション:ノーマル
・ボディ:無補強
・LSD:クスコMZ
・ファイナル:トヨタ純正4.5
・クラッチ:ノーマル
・ロールケージ:クスコジョイント式J項
・サスペンション:KYB spec MR
・ブレーキキャリパー:フロントGC8流用、リアノーマル
・ブレーキパッド:BRIGオーダーメイド
・ブッシュ:リアデフ周りのみ強化
・エアクリーナー:ノーマル交換タイプ
・マフラー:ノーマル
・ラリーコンピューター:ASE Rally Monitor(iPhone/Android)
お陰様で協賛をいただいているものがありますが、自分でできる製作作業は自分でやったため、製作費は120万円程度で済んでいます。新車の車両代が205万円(BRZ RAエアコンレス)なので、320〜330万円で新車のラリー車を作れます。エボ9の中古とかより安いです。

■全日本ラリー選手権第5戦 モントレー2013 in 群馬(7月)
成績:クラス11位
上位とのタイム差:およそ4〜5秒/km落ち
言い訳&考察:BRZは17インチタイヤを使うのでタイヤ代は1本3万円超。1戦分で10本用意すると30数万円です。昨年は気温40度のカンカン照りの真夏のラリー。出番はないと考え、ウェットタイヤを用意しませんでした。
しかし本番では滝のような夕立が降り、雨はやんでもズルズルドロドロのウェット路面がほとんど。マシンにも慣れていない状況では完走するだけでクタクタでした・・・。

■全日本ラリー選手権第6戦 丹後半島ラリー2013(8月)
成績:クラス6位
上位とのタイム差:およそ2.5〜5秒/km落ち
言い訳&考察:前戦同様真夏のラリー。また今回はサービス隊が同行できないこともあり、またウェットタイヤを用意しませんでした。加えて、メーカー欠品によりサーキット用のハードコンパウンドと、前戦の余りタイヤで戦うしかない状況になってしまいました。
果たしてまたグズグズ天気のウェットラリー。途中、乾いている時間帯もあったのですが、特にハイスピード区間でマシンの性能を出すことができず、また新型車につきものの電子制御の介入にも悩まされ、タイムを伸ばすことができませんでした。
中でも角突山線という約9.5kmのコースを合計5回走ったのですが、
  ・SS3:7分56秒5
  ・SS6:7分55秒2
  ・SS8:7分54秒5
  ・SS13:7分54秒4
と、濃い霧の出たSS11を除きピッタリ同じタイム。なかなか攻めに転じられない、苦しいラリーでした。
が、周りが次々いなくなり、終わってみれば久々の6位入賞。実は全日本で表彰式に呼ばれるのは、恥ずかしながら全日本初参戦から11年目で初めての経験でした。

■全日本ラリー選手権第9戦 新城ラリー2013(10月)
成績:クラス7位
上位とのタイム差:およそ1〜2秒/km落ち
言い訳&考察:またまた雨のラリー。しかも今度は季節外れのダブル台風です。でも今回はさすがにウェットタイヤを用意して行きました。すると、やっと上位からキロ1秒落ち程度のタイムを出せるようになってきました。名物コースGampoでの5番手タイムの他、2~3本はワークス車にも勝てました。ただそれが安定しませんでした。
私と私のBRZは、今年はここまで、です。

とにかく天気運に恵まれませんでした。まあでもその分慎重に走ったおかげで、壊すことなく終われたのかも知れません。
当初2戦は絶望的なタイムしか出なかったのですが、ちゃんとしたタイヤで走れた新城ではそれなりのSS着順が出ました。まだメダル争いのレンジまでは行けませんが、おそらく、マシンはそんなに悪くないのだと思います。が、ドライビングがまだまだ安定しないのです。

三流ドライバーの拙いイメージ論で申し訳ないのですが、FFのドライビングは「演技競技」に近く、FRのドライビングはより「対戦競技」に近いと感じています。前者は「決められたことをミスなくやる」、後者は「局面に応じて最善のことをやる」、という感じです。この「最善」のドライビングが、なかなか安定して出せない。上手くできたり、できなかったり、です。新城のGampoで、ウェットだった1本目より、ドライになった2本目でタイムを落としてしまったのが象徴的な例でした。走っている最中は、逆の感触だったのです。

マシンは、いろいろ思うところはあるのですが、まだ良く分かっていないというのが正直なところです。もっとドライビングの習熟度を上げなければ、セッティングの迷路にハマりそうな気がするので、もう少し現仕様のまま走ってみようと思っています。
ただ、とにかくボディのスタビリティが高く、またアタマがスイスイ入るので、ホントに走っていて気持ちがいい車です。またパワー感はDC2インテグラには敵わないのですが、コーナリングスピードが「圧倒的に」速いです。キマった時は首が痛くなるくらいです。これはこのマシンの大メリットです。

逆にデメリットは、
  ・電子制御
  ・中古パーツがまだ少ないこと
  ・タイヤ代の高さ
といったところですが、タイヤについては各地区戦や新設されるRPNクラスではそれほどでもなく、他は時間経過とともに解決していきそうな気もします。

あとはグラベルです。非常に走ってみたいのですが、まだ装備を整えるコストが賄えないのと、まだダートに新車を降ろしたくない気持ちですw。

以上いろいろ書いてきましたが、プライベーターの皆さんにBRZ/86をおススメする理由は他にもあります。
  ・つまらない故障がない(車が全部新品パーツでできているなんて夢のよう!)
  ・ストリートも含めた、業界横断での盛り上がり
  ・ワクワク感、注目度、カッコ良さ
  ・(レギュレーション的に)ハシゴを外されることがまずない

2014シーズンは、まだ未定の部分が多いのですが、焦らず壊さず着実に、速さを身に着けていきたいと考えています。
今年もよろしくお願いします。

IMG_0085.JPG
photo by Mori-san


posted by Kano



posted by RLightUpRallyTeam at 03:27| Comment(0) | TrackBack(0) | JAF全日本ラリー選手権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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