2012年11月07日

新城ラリー2012 レポート

先週末の先週末の全日本ラリー選手権最終戦「新城ラリー 2012」に参戦いたしました。
結果は、以下。

・JN-3クラス 加納/萠抜組 ALEX・KYB・BRIG・ADVANインテグラ : SS1コースアウトリタイヤ

今年は舗装2戦のみの参戦となりましたが、2戦ともコースアウトリタイヤと、大変残念な結果となりました。応援していただいた皆さま、各社さま、仲間たち、大変申し訳ありませんでした。

この新城ラリーは全日本ラリー選手権の中でもトップレベルの観客動員数を誇る人気イベントで、またシリーズ最終戦でもあるためエントリー数が大変多く、「盛り上がるラリー」です。今年の観客動員数はなんと約37,000人と、もはやプロ野球レベル。新城市の人口が約48,000人ですから、この2日間は新城の街が約二倍に膨れ上がったことになります。
毎年熱烈に応援くださる新城市長と市役所の皆さんに加え今年は愛知県知事も来場し、元世界チャンピオンのワルデガルド氏らがドライバーを務めたデモランの同乗走行を楽しまれたそう。今後は県レベルの大きなバックアップが期待されます。そしてやはり、これだけ集まったクルマ好きに最も注目された一人が「モリゾウ選手」こと、豊田章男トヨタ自動車社長の「出場」です。モリゾウ選手には、どの全日本選手よりも、温かい期待の視線が集まっていたように思えます。

さて、この新城ラリーはこうした華やかな「下界」とはうらはらに、アタックするステージは鬱々たる道「Gampo」がメインとなります。ツイスティ&ナローでアベレージスピードも低くスリッピーかつトリッキー。全線で30q近くあるのですが、この間ほとんど「ストレート」がない、超の付くテクニカルステージです。これほど盛り上がるラリーでなければとても「お金を払ってでも走りたい道」ではありません。しかしこの道を攻略せずに入賞も優勝もチャンピオンもありません。したがって私も、この「Gampo」に合わせたセッティングやドライビングを、これまで何年も試行錯誤してきています。
過去この道を攻略しチャンピオンを手にしたドライバー達は、「見た目より全然グリップする」(2008年チャンピオン山口選手)、「Gampoは気合でキロ1.5秒くらい速く走れます」(2009年チャンピオン村瀬選手)と言っており、技術と同時に強い攻めの気持ちがポイントのようです。

今回のラリーはこの「Gampo」をSS4で約20q使うレイアウト。ここが勝負どころです。SS1と2はこれを前半後半に分けたステージ。つまり、SS1と2で上位に付けない限りSS4での逆転はありえません。したがってわれわれも「SS1からフルアタック!」の作戦で挑みます。

スタートゲートでインタビューを受けて、ラリースタート。
前ゼッケンは「天才」粟津原選手のトヨタ86です。

 DSC_0086.JPG

華やかな桜淵公園でのセレモニアルスタートから約20q移動すると、緊張のSS1前のタイムコントロールに到着します。
「Gampo North」と名付けられたSS1は、比較的標高の低いところからスタートし、ほぼ林道の中間地点までの約13キロのステージ。この間、何回か道のリズムや路面状況が変わるところがあるため、ドライバーはそれぞれの走りを組み立てる必要があります。

1.まずは比較的ハイスピードだが、路面に苔が生えていて物凄くスベる、沢沿いの攻めづらい区間。
2.次に路面グリップは良くなるが上り勾配のクネクネ道になり、リズムが大事な区間。
3.上りきってからは再びハイスピード。切り替えてリスクを冒してでも攻める区間。
4.そして最も「Gampo」らしい、湧水や泥のよく出るトリッキーなテクニカル区間。
5.滅多にないストレートと、その先にスベりやすい深い複合コーナー&橋というコンボが何回か出てくる、スピードとブレーキコントロールの難しい区間。

という感じで続きます(まだまだあります)。道だけでも複雑ですが、スタートからフィニッシュまでマシン、特にタイヤとブレーキのピーク性能をずっと維持することは難しいため、なるべくタレさせないような、そしてタレをカバーしていくドライビングが求められます。が、もちろんドライバー・コドライバーもタレてきます(笑)。

SS1しか書くことがないためまだまだ詳細に書きますが(笑)、序盤の「1」の区間はかなり探りながらのドライビングになり、ちょっと抑えすぎました。「2」の区間はまあまあか。タイヤと路面は信用できましたので、もっとしっかりブレーキングし、早いターンインとアクセルオンができたかな、と反省しながらの走りでした。そして「3」の区間は精一杯集中して走りましたが、時折出てくる三次元的な処理が必要な区間(マシンが跳ねがちになる区間)は攻めきれなかった感が残ります。ここまでのドライバー心理は、「そんなに悪くはないとは思うけど、どうだろう?前半の攻めきれなかった部分をもっと挽回しなければ上位に伍せはしないだろう」と考えていました。一方この「3」の区間の後半で、だんだんとタイヤ性能のピークを越えてきたことも感じ取れてきました。

そして「4」の区間に入ろうかという辺り、約10.7キロ地点で、コトは起こりました。私のペースノートは「7R & 4L- & 4R」。非常に緩い右コーナー(7R)からすぐ(&)およそ角度45〜50度程度の左コーナー(4L-)、そしてまたすぐ同じくらいの右コーナー(& 4R)でしたが、「7R」を直線的にクリアして「4L-」にアプローチした際、ラインが苦しくなったのかオーバースピードだったのかブレーキングが足りなかったのかアクセルオンが早すぎたのか逆バンク気味だったことへの考慮が足りなかったのか、一瞬でラインを外れマシンはアウトのグラベルに向かって行きました。ただ、アウト側の土手がちょうど始まるところに当てられそうでしたので、アクセルを踏みながらこの土手に突っ込めば反動で道に戻れるだろうと淡い期待をしました(実際そういうことはよくあります)が、それは硬い硬い岩で、期待は裏切られました。そして悪いことに、道を塞いだ位置でマシンは息絶えました。
動画は長いので、クラッシュ3分前くらいからご覧ください。


後続ゼッケン、クラスの皆さん、SSを止め勝負に水を差してしまいすみませんでした。
オフィシャルの皆さん、競技進行を妨げてしまいすみませんでした。

またもやドライビングミスでのリタイヤで、今年は成績なしという結果です。2004年から乗っている私のDC2インテグラですが、セッティングやドライビングは少しずつですが確実に進化してきていて、できれば何か一つは成績を残したかったのですが、自滅。悔しいです。

また、出場できなかった去年、「Houraisen」のギャラリー担当オフィシャルとして勝手に解説をしてきて、「来年は出ますのでぜひ応援しに来てください!」と皆さんにアピールしてきたのですが、「Houraisen」に辿り着くことすらできませんでした。もしホントにいらっしゃっていたら、本当にゴメンナサイ(笑)。今後もそっと応援していただければ・・・。

今回も、ライトアップラリーチームから早水隊長と中山くんがサービスに来てくれました。ローダー手配の際にも、本当にびっくりするくらい多くの方々が動いてくださり、またクラッシュ後の体の心配も多くの方々にしていただき(体も心も全然平気です)、感謝という言葉では言い表せないくらい、痛み入っています。
ラリーというモータースポーツの良さはたくさんありますが、困った時に助けてくれる仲間や友人がびっくりするほど増えることもその一つです。今回改めて実感できました。

さて、私、加納もライトアップラリーチームも、今年の活動はほぼ終わりです。来年のことはまだまだ未定ですが、またマシンを作り、いずれ近いうちにドライバーとして全日本ラリー選手権に戻ってくることと、仲間や後輩のサポートをしていくことは、続けていきたいと思っています。

ずいぶん長々と書いてしまいました。ではまた。

Posted by Kano

posted by RLightUpRallyTeam at 12:16| Comment(1) | TrackBack(0) | JAF全日本ラリー選手権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
激安
Posted by victoria 日本 at 2013年08月04日 11:06
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